同じグループの曲じゃないだろ
──そして4曲目の「Velvet Venom」でまた一気に雰囲気が変わるという……。
マサヒロ もうすでにお腹いっぱいです(笑)。
タカシ 「メタルなかよし」で使っていたエレキギターやエレキベースを一旦置いて、ストリングスに持ち替えて……(笑)。
リョウガ 歌詞カードを見比べてみても、(甲高い声で)「アタマ空っぽで踊って~」とか書いてあったのが、次の曲では急に(深い声で)「本当は怖いだけさ 鼓動は闇に響く」って。同じグループの曲じゃないだろ(笑)。
マサヒロ めちゃくちゃにおしゃれな曲ですよね。
──とてもリッチな質感のサウンドですね。
タカシ そして、時代に逆行する強気の長尺イントロ。
リョウガ イントロ、1分間ありますから。
マサヒロ TikTokなんて「最初の5秒がキモ」って言われてるんですよ。
──この曲の5秒だと、ストリングスの鳴りが少し聞こえるくらいですね。
リョウガ 強気だよなあ。
タカシ 大人っぽい曲、ジャズライクな曲はよくあると思うんですけど、この「Velvet Venom」は本当のジャズだし、大人じゃないとできない曲。挾間美帆さんが編曲してくださって、ドラムはネイト・スミスさん。ミュージシャンの方が演奏してくださった状態のものを聴き込んで、いろんなイメージを膨らませたうえでレコーディングに臨みました。自分が今できることを、とにかくすべてこの曲に詰め込んだような感覚です。
ハル そうなんですね。
タカシ しっかり規則性があるんだけど、その規則性を感じさせない自由な演奏。そんな“マジック”を感じさせる世界観。演奏を聴いているだけでも気持ちよかったです。好きすぎて、歌録りをしたあともしばらくインストバージョンを聴いて過ごしていました。本当にいい経験でした。
マサヒロ ちなみに、この曲のセンターは誰だと思います?
タカシ センター当てクイズ!
ハル 気になりますねえ。
タカシ ボーカルもありえるかもしれない。
──ボーカルもありえる……あえてのシューヤさん、でしょうか?
タカシ ファイナルアンサーですね?
マサヒロ 正解は……僕です。意外じゃないですか? 僕自身「踊ライナー」みたいなバキバキの曲で来るかな?と思っていたからびっくりしました。8号車も意外なんじゃないかな。
──確かに、新境地な感じがしますね。コレオに関してはまだ?
マサヒロ 決まってなくて、これからですね。がんばりたいです。
出た、謎の存在!
──5曲目の「Big Ta-Da!」は8号車への愛を歌う曲とのことですが、作詞作曲はロマンス倶楽部さんですね。
リョウガ 出た、謎の存在!(参照:超特急「Dance Dance Dance」特集|「ロマンス倶楽部の正体」)
タカシ (マサヒロとハルに向けて)「超ネバギバDANCE」とか「Fantasista」とか、本当に多ジャンルの曲を作ってくださる方でね。
──9人体制になってからの楽曲提供は初めてかと思いますし、すごくひさびさの登場ですよね。
リョウガ 健在で僕も安心しました。「ああよかった、ロマンス倶楽部だー!」って(笑)。
ハル この曲はカイくんがセンターなんです。
マサヒロ カイくんの提案をきっかけにできた曲なんですよ。今、僕らがいろんな場所に出ていく中で超特急に出会ってくれた新たな8号車に対しても、ずっと応援してくれている8号車に対しても、出会って1日目のような気持ちで向き合う歌を作りたいって。
リョウガ こういうハートフルな曲調でカイがセンターをやるのも意外だよな。
マサヒロ だから、そういった気持ちを持って大事にパフォーマンスしたいです。
ハル で、6曲目の「Ready?」はユーキくんがセンターの曲ですね。
タカシ 「Why don't you 超特急?」は僕らの現在から未来を見据えた1枚という意味合いがあって、「Ready?」はその“未来”にあたる立ち位置の曲なんです。これから始まるアリーナツアー、そしてさいたまスーパーアリーナのスタジアムモード。そういった大きなものの“さらに先”を見据えて歌う曲ですね。
“超特急してみた”僕らの人生は
──では最後に。「Why don't you 超特急?」で“超特急してみない?”とリスナーを誘う作品をリリースするにあたり、メンバーの皆さんの実体験談を聞かせてください。実際に“超特急してみた”ら、皆さんそれぞれの人生にはどんな楽しい変化がありましたか?
マサヒロ 超特急してみたら……超特急のバックダンサーをしているときよりも、超特急と密になれました!
タカシ・ハル あはははは!
リョウガ 当たり前だろ! バカ言ってんじゃないよ、メンバーになってるんだから(笑)。
マサヒロ 超特急になる前はユーキくんとしか行ったことがなかったけど、メンバーのみんなとごはんに行けるようになりました。LINEもユーキくんしか知らなかったけど、全員と交換できました!
リョウガ だから当たり前なんだって(笑)。
ハル でも、メンバーになってもリョウガくんはなかなか、ねえ……?
リョウガ おい、なんだよ(笑)。
マサヒロ あ、でも俺1回だけ。リョウガくんがレッスン終わりに「神座行く?」と誘ってくれて、一緒に行きました。
タカシ 「Why don't you 神座?」や。
ハル へえー! 2人で行ったんだ~!
リョウガ ちょっとそれは……覚えてないですね。
マサヒロ 出た出た(笑)。
──ハルさんはいかがですか?
ハル 超特急してみたら、僕は毎日楽しいっす! あとは、どこに行っても何かと“電車イジリ”をされるようになりました(笑)。関わる方たちが優しい、ハートフルなボケをしてくれるようになって。それはたぶん、超特急が楽しくイジりがいのあるグループだからこそなので、うれしいなと思いますね。
タカシ 僕は、超特急してみたら、素直にすっごいたくさんの8号車と出会うことができました。
ハル それはもう、ね!
タカシ 超特急をやっていなかったら出会えなかった存在ですし。芸能活動を続けられているのも超特急のおかげだし……そういう思いも全部込み込みで、これに尽きるのかなと思いますね。
──では最後、リーダーお願いします。
リョウガ 超特急してみたら。
ハル よいしょー!
リョウガ 神座のVIPカードがもらえたし、ピコ太郎とLINE友達になれました……!
ハル 締めがそれかーい!
──それが一番よかった。
リョウガ (即答で)はい。
一同 あはははは!
──もう1ついきましょうか。
マサヒロ・ハル ですよね!
ハル これじゃ締まらないですから。
リョウガ マジでなんだろうなあ。あ、あれかな。なんて言うんでしたっけ、自分の嫌いなところ……コンプレックスか。自分のコンプレックスが武器になりました。
ハル へえー!
リョウガ ガリガリが担当になっちゃったから。陰キャも自分のキャラになってるし。
ハル いいねえ。いいこと言うじゃん!
リョウガ 超特急してみたら、自分の“嫌い”が“好き”になりました。これですね。
公演情報
BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025 EVE
- 2025年6月7日(土)東京都 東京体育館
- 2025年6月8日(日)東京都 東京体育館
- 2025年6月21日(土)兵庫県 GLION ARENA KOBE
- 2025年6月22日(日)兵庫県 GLION ARENA KOBE
- 2025年7月12日(土)愛知県 Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
- 2025年7月13日(日)愛知県 Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
- 2025年8月7日(木)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)
- 2025年8月8日(金)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)
プロフィール
超特急(チョウトッキュウ)
カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシ、シューヤ、マサヒロ、アロハ、ハルによる、9人組の“メインダンサー&バックボーカルグループ”。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビュー。2015年6月には9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」をリリースし、インドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演して海外“開通”を果たした。2017年4月にはシングル「超ネバギバDANCE」を発売し、同作でグループ初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得。2018年12月には初の埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演を含むアリーナツアーを成功させる。2019年8月に沖縄県内で行われた全国ツアー最終公演をもって“全国開通”を達成した。2022年4月にメンバーオーディションの開催を発表、8月にシューヤ、マサヒロ、アロハ、ハルの4人が加入して9人体制に。10月に新体制初のシングル「宇宙ドライブ」をリリースした。2023年3月に5thアルバム「B9」を発表し、2024年4月に1st EP「Just like 超特急」を、11月にシングル「AwA AwA」を発表。2025年5月に2nd EP「Why don't you 超特急?」をリリースした。