「ルノワール」鈴木唯に心奪われた理由は?オーディションで見出した監督・早川千絵が語る

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映画「ルノワール」で主演を務め、俳優を初めてわずか2年でカンヌ国際映画祭への参加を果たした12歳の鈴木唯。その才能をオーディションで見出した監督の早川千絵が、鈴木との出会いや魅力を語った。

映画「ルノワール」より、鈴木唯演じるフキ

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「ルノワール」ポスタービジュアル

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本作は1980年代後半を舞台に、大人の世界をのぞき、人々の心の痛みに触れていく少女・フキのひと夏を描いた物語。11歳のフキを鈴木が演じ、仕事に追われるフキの母・詩子に石田ひかり、闘病中の父・圭司にリリー・フランキーが扮した。現在開催中の第78回カンヌ国際映画祭では、日本映画として唯一、コンペティション部門に選出されている。

オーディションによって主役をつかみ、映画撮影時は役と同じ11歳だった鈴木。早川は彼女との出会いを「絶対に妥協せずにこの子だと思える子に巡り合うまで数百人と会って探すつもりだったのですが、最初にオーディションに来たのが鈴木唯ちゃんでした。しょっぱなでフキに出会ってしまったのです。唯ちゃんと出会えたことで、この映画を撮るべきだと確信しました。脚本も彼女に合わせてどんどん変わっていきました」と語る。

映画「ルノワール」より、鈴木唯演じるフキ

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大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性を持ち、自由気ままに過ごすフキ。鈴木自身は、フキの性格を「いろいろ考えるタイプじゃなくて、何も考えずに純粋に感じたことをやっちゃう子」と直感的に理解し、演じる際は特に何も考えていなかったそう。

「ルノワール」場面写真。教室で授業を受けるフキ(鈴木唯)

「ルノワール」場面写真。教室で授業を受けるフキ(鈴木唯)[拡大]

早川はそんな彼女を「唯ちゃんは動物のモノマネが得意で、実際に馬の鳴きまねをしてくれたのですが、彼女の自由で物怖じしない様子にすっかり心を奪われました。こんな人は会ったことがないと思えるほど魅力的な女の子でした」と評す。さらに「人見知りをせず、誰とでもすぐに打ち解けられる唯ちゃんのおかげで、終始明るく楽しい雰囲気の現場となりました」と振り返った。

映画「ルノワール」新場面写真

映画「ルノワール」新場面写真[拡大]

5月17日にカンヌでワールドプレミアを迎えると、海外メディアは「鈴木唯がスクリーンを支配している」(Collider)、「ニューカマーである鈴木唯の演技がまばゆく美しい」(The Hollywood Reporter)、「彼女の演技に心を奪われる」(Deadline)と絶賛。共演したリリーは鈴木の一番の魅力を「表情」だと述べ、「思春期のいろいろな思いをくすぐる表情が、映像に収められていること自体が貴重」と称賛する。石田も「私たち大人ではできないお芝居をするので、日々うらやましく思いました」とたたえた。

「ルノワール」は6月20日より東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。

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