いしいしんじの同名小説をもとにした劇場アニメーション「トリツカレ男」が、バンダイナムコフィルムワークス配給のもと2025年秋に公開されるとわかった。あわせて特報映像がYouTubeで公開されている。
本作は、何かを好きになると無我夢中になってしまう“トリツカレ男”のジュゼッペを主人公に据えたラブストーリーだ。彼が取り付かれるものは三段跳び、探偵、歌など幅広く、行き場のないネズミのシエロに話しかけるうちにネズミ語をマスターしたことも。そんなある日、ジュゼッペは公園で風船を売っている女の子ペチカに恋をする。ペチカと話すことで、彼女の心にある悲しみに気付いたジュゼッペ。彼は相棒のシエロとともに、ペチカが抱える心配事をこれまでとりつかれた数々の技を使ってこっそり解決していく。
ミュージカル仕立てで構成された本作。「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの「ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」「謎メキ!花の天カス学園」などを手がけた
特報は、カラフルな街並みの中でジュゼッペが歌唱するシーンからスタート。彼が腹筋を鍛える姿や、潮干狩りやサングラス収集を行う様子も収められた。なおジュゼッペに声を当てるキャストは明らかになっていない。あわせて解禁されたティザービジュアルには、ジュゼッペとペチカが出会うシーンが描かれている。
※高橋渉の高ははしごだかが正式表記
映画「トリツカレ男」特報映像
いしいしんじ コメント
浅草のせまい一室で、誰にも知られず書き連ねたことばのかたまりが、色を、かたちを、音を、動きを与えられ、こうして世に出てゆく。絵コンテ、アフレコなどの制作過程を途中で覗かせてもらい、スタッフの方々のトリツカレぶりに深く感銘をうけた。動かないはずのものに、みな一心に、あらたな命を吹きこんでいた。アニメ愛をつづった手塚治虫の漫画「フィルムは生きている」のタイトルを借りるなら、まさしく「ものがたりは生きている」と思った。
高橋渉 コメント
エンターテイメントをやりましょう!とプロデューサーから原作小説を渡されてはや4年が過ぎました。
その間、世の中は悲しく、つらい出来事がたくさん起こり、今も続いています。
この映画は奇妙な男ジュゼッペと風船売りのペチカの愛の物語です。
誰かが誰かを想い、助けることは素晴らしいことだと大きくうたう映画です。
個性あふれるスタッフ、キャストの力で作り上げることができました。
こんなにもまっすぐなお話を皆様にお届けできることを嬉しくおもいます。
高橋渉の映画作品
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坊っちゃん @Ruby_S_Arms
いしいしんじ作品のアニメ化、前に舞台にはなったけどこれは楽しみ https://t.co/rAR0rQpJKC