Jホラー黎明期の2000年にVシネマとして発売された「呪怨」。リリース当初は大きなセールスを記録することはなかったが、SNSのない時代、あまりの恐ろしさが口コミで広がり、話題を集めた。のちに清水自ら監督した劇場版は大ヒットを記録。ハリウッドリメイクもされたほか、ゲーム化、ノベライズ、コミック化と数々のメディアミックスが展開されたJホラーの伝説的作品として知られる。
このたび、ブラウン管テレビでのVHSの鑑賞が前提だったオリジナルのマスターを、最新技術「RS+」を使用することで、スクリーンでの鑑賞に適した高解像度・高精細の4Kマスターに変換。音声では、オリジナルのステレオ音源をサラウンドによる演出効果を加えた5.1chへ進化させ、繊細かつ迫力ある恐怖演出を更新したという。
清水は今回の公開を受け、「人生初の長編だったVシネマ作品が、四半世紀を経て、顧みられるとは思ってもいませんでした」とコメント。「右も左もわからぬ若造に機会をくださり、支えて下さった方々に感謝です。若さゆえの勢いや歪さが今の皆さんにどう映るのか? 今こうして劇場で陽の目を見るのは、嬉しい反面……正直、気恥ずかしいばかりです」と語っている。
「呪怨〈4K:Vシネマ版〉」「呪怨2〈4K:Vシネマ版〉」の配給は東映ビデオが担当。なお2本立てではなく、それぞれでの興行となる。また環境によっては2Kコンバート素材で上映。YouTubeでは予告編が公開中だ。
清水崇 コメント
劇場公開こそされなかったけれど、人生初の長編だったVシネマ作品が、四半世紀を経て、顧みられるとは思ってもいませんでした。当時の僕は、与えられた企画にチャンスを感じつつ、ただただ夢中で、70分越えの2本撮りに9日間の撮影期間で臨みました。提示されたお題は「怖ければ!」だけ…幼少期から怖がりだった自分が膨らませていた怖い妄想の限りを吐き出しました。右も左もわからぬ若造に機会をくださり、支えて下さった方々に感謝です。若さゆえの勢いや歪さが今の皆さんにどう映るのか? 今こうして劇場で陽の目を見るのは、嬉しい反面……正直、気恥ずかしいばかりです。
tAk @mifu75
Vシネマ版「呪怨」「呪怨2」の4K化が実現!8月に劇場公開、予告解禁 https://t.co/eMQcLm71zL