村田沙耶香の小説を原作とする映画「
人工授精で子供を産むことが定着し、夫婦間の性行為がタブーとされた世界を舞台とする同作。“両親が愛し合った末”に生まれた主人公・雨音は母親に嫌悪感を抱き、家庭に性愛を持ち込まない清潔な結婚生活を望むようになる。そして夫以外の人や二次元のキャラクターとの恋愛を重ねるが、その“正常”な日々は移住した実験都市・楽園(エデン)で一変する。雨音を演じたのは、日曜劇場「御上先生」の
「るろうに剣心 最終章 The Final」の乙和瓢湖役や「ゴールデンカムイ」の二階堂兄弟役で知られる柳が本作で演じたのは、雨音の夫である朔。柳は「初めて脚本を読んだのは5年半前でした。当時の自分にとってこのようなテーマは現在ほど身近ではなかったので、読んだときに衝撃を受けたことを強く覚えております」と振り返り、「朔という人間は、ここで『人間』という言葉を使っていいのかどうなのか、といった疑問が浮かんでくる存在であり、優しくとても真面目な故に自分を壊していってしまうような、柔らかく儚い一面もあります」と自身の役柄を説明している。
川村は「私たちの常識とはかけ離れ、それでいてもしかしたら有り得るかもしれない世界線で生きる朔という人物を、淡々と、そしてどこかミステリアスに演じていただける方を考えた時、真っ先に思い浮かんだのが柳さんでした」とコメント。「本気でこんなことを言っているのか、その瞳の奥で何を考えているのか─そんな想像を掻き立てる柳さんの存在感と演技を、是非堪能していただきたいです」と、全幅の信頼を柳に寄せている。
映画「消滅世界」は2025年秋に全国で公開。
※柳俊太郎の柳は木へんに夘が正式表記
柳俊太郎 コメント
初めて脚本を読んだのは5年半前でした。
当時の自分にとってこのようなテーマは現在ほど身近ではなかったので、読んだときに衝撃を受けたことを強く覚えております。
朔という人間は、ここで「人間」という言葉を使っていいのかどうなのか、といった疑問が浮かんでくる存在であり、優しくとても真面目な故に自分を壊していってしまうような、柔らかく儚い一面もあります。
撮影は短い期間でしたので、あっという間に終わってしまいました。
監督の演出は多くを語らずともしっかり寄り添っていただき、監督の頭の中の世界をみんなが共有していたように思います。主演の蒔田さんはとてもハードなシーンが多く大変だったと思いますが、演じている時の姿と、撮影の合間に2人で話している時のゆるりとした姿とのギャップが、プロフェッショナルであり印象的でした。
この作品は川村監督の持つ独特な色とリズムを存分に感じられる作品になっていると思います。
ぜひ劇場でご覧いただけたらと思います。
川村誠 コメント
私たちの常識とはかけ離れ、
それでいてもしかしたら有り得るかもしれない世界線で生きる
朔という人物を、淡々と、そしてどこか
ミステリアスに演じていただける方を考えた時、
真っ先に思い浮かんだのが柳さんでした。
企画立ち上げ当初からお声がけさせていただき
制作が危ぶまれた時期も含め、
長年本作に拘ってくださったことが、
作品成立の大きな力となりました。
蒔田さん同様、柳さんの存在無くして
本作の実現はあり得ませんでした。
撮影の頃には、役を完全に自分のものにして
世界の同調圧力の中でグラデーションするように
変容していく人間の内面を、極めてナチュラルに、
そして静かな狂気をも感じさせる存在として
見事に体現してくださり、
作品のトーンを決定づけてくれました。
本気でこんなことを言っているのか、
その瞳の奥で何を考えているのか─
そんな想像を掻き立てる
柳さんの存在感と演技を、
是非堪能していただきたいです。
໊ @mienaiyoru
센빠이 오히사시부리데수 마키타 아쥬쨩 주연 영화 <소멸세계>에 나오신대 https://t.co/IuNU6FFe9o