第77回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品された「September Says」が、「
デイジー・ジョンソンの小説を原作とする本作では、10カ月違いで生まれ、いつも一心同体だった姉妹であるセプテンバーとジュライの“いびつな絆”が描かれる。学校内で発生したある事件をきっかけに、シングルマザーの母シーラと2人はアイルランドの海辺近くにある亡父の家“セトルハウス”へ引っ越すことに。新しい生活の中で、次第にセプテンバーとの関係が変化していることに気付き始めるジュライ。2人が以前まで戯れていた“命令ゲーム”は緊張を増し、外界と隔絶された家の中には不穏な気配が満ちていく。
あわせてティザービジュアルも解禁。原作の日本版小説の表紙を手がけた画家・榎本マリコがデザインを担当し、“顔のない”2人の少女がおそろいのワンピースを着用した姿を描いた。榎本は「終始圧迫感のある曇天と、閉鎖的な社会生活との狭間で光り輝く姉妹の命。でもその光は希望に満ちたものじゃなく支配欲と服従、諦念に満ちていた。姉妹の物語はその家の中で、同じ景色の中で確かに存在したことを証明したくてこの絵を描いた」とコメントしている。
「九月と七月の姉妹」は、東京・WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国でロードショー。配給はSUNDAEが担当する。
SYO @SyoCinema
美術展にも舞台にも書籍にも思えるデザイン面白い。あえて映画ポスターの文脈から離れてる感じ
姉妹のいびつな絆を描く「九月と七月の姉妹」公開。監督はヨルゴス・ランティモスの公私に渡るパートナーとして知られるアリアン・ラベド
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